ぽよろぐ

30代父の書く、育児のこと、お金のこと、仕事のこと。

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『お誕生日ばんざい』

誕生日おめでとう。

 

1年間の育児で母親としておおくのことをまなばれたと思う。赤ちゃんも成長したけれども、両親も人間として成長されたことを信じる。

 

1年をふりかえって、母親の心にもっともふかくきざみこまれたことは、この子にはこの子の個性があるということにちがいない。その個性を世界じゅうでいちばんよく知っているのは、自分をおいてほかにないという自信も生まれたと思う。その自身をいちばん大切にしてほしい。

 

人間は自分の生命を生きるのだ。いきいきと、楽しく生きるのだ。生命をくみたてる個々の特徴、たとえば小食、たとえばたんがたまりやすい、がどうあろうと、生命をいきいきと楽しく生かすことに支障がなければ、意に介することはない。小食をなおすために生きるな、たんをとるために生きるな。

 

小食であることが、赤ちゃんの日々の楽しさをどれだけ妨げているか。少しくらい咳がでても、赤ちゃんは元気であそんでいるではないか。無理にきらいなごはんをやろうとして、赤ちゃんのあそびたいという意志を押さえつけないがいい。せきどめの駐車に通って、満員の待合室に赤ちゃんの活動力を閉じこめないがいい。

 

赤ちゃんの意志と活動力とは、もっと大きな、全生命力のために、ついやされるべきだ。赤ちゃんの楽しみは、常に全生命の活動のなかにある。赤ちゃんの意志は、もっと大きい目標に向かって、鼓舞されねばならぬ。

 

赤ちゃんとともに生きる母親が、その全生命をつねに新鮮に、つねに楽しく生きることが、赤ちゃんのまわりをつねに明るくする。近所の奥さんは遺伝子のちがう子を育てているのだ。長い間かけて自分流に成功しているのを初対面の医者に何がわかる。

 

「なんじはなんじの道をすすめ。人びとをしていうにまかせよ。」(ダンテ)

 

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定本 育児の百科(中)「 311 お誕生日ばんざい」より引用