2020年2月のコロナウィルスのパンデミック不安を契機として、複数の企業が全面的な在宅勤務を即座に導入しました。
この記事では、そのような企業から在宅勤務(Work from home、リモートワーク、またはテレワーク)を上手く導入するコツを学びます。
クックパッド
まずは一昨日バズっていたクックパッド開発者ブログより。
クックパッドが素晴らしいのは、事前に社員の在宅勤務状況をしっかりヒアリングした上で、必要な備品(ディスプレイやポータブルWifiまで!)を支給している点。
細かいところでは、下記が参考になりました。
- コミュニケーションツール上に、リモートワークの改善アイディアを募集するチャンネルが作られて活発な議論が交わされる
- セキュリティ対策ばっちり(ログ監視)
- 入退室自由な雑談用Zoomを立てた
- Zoomの背景をいじれるアプリを活用し、部屋の背景が写り込まないようにしている
SmartHR
SmartHRがすごいのは、社内報が公開されている点です。今回のコロナウイルスに対する対応方針も、Web上の社内報で公開されていました。
SmartHRは、通常リモートワークを推奨しているわけではなく、一箇所に集まって仕事をすることを推奨しています。このため、今回の取り組みを、オリンピックに向けたテストリモートワークと位置付けて、下記の着眼点で管理されています。
- 勤務時間の管理は通常業務通りしっかりと行う
- いきなり全面導入するのではなく、チーム単位で「週一回以上」からはじめる
- 社員からフィードバックを求める
GMOペパボ
続いて早々に4,000人規模の在宅勤務を決めたGMOグループより、GMOペパボのテックブログです。
最も興味深いのは、1週間のリモートワークが終わった時点での社員のアンケート結果です。
GMOペパボのブログでは、どちらかというと在宅勤務に対する懸念点が多く挙げられていたように感じました。
- セキュリティを担保した社内システムへのアクセス方法を確立するまでに準備が必要だった(家からシステムまでの回線の太さやシステム側の負荷など)
- 画面越しのみでのコミュニケーションの難しさ
- オフィスで人と会わない事による孤独感
など。
社員の方の在宅勤務環境の共有の記事も興味深かったです。
コネヒト
コネヒトとは、母親のためのポータルサイト「ママリ」およびそのアプリを運営している会社です。この記事も非常に実務的でよくまとまっていました。特に要約はしません。
その他リモートワーク取り組み紹介
コロナの流れとは関係なく、リモートワークを辞めた記事も興味深かったです。
まとめ
リモートワークを効果的に導入するには、下記が重要と言えそうです。
- ばらつきのある自宅の業務インフラに対する調査、準備
- 社内システムはクラウドベースがデフォ
- フィードバックを得るチャンネルを開設するなど、やりっぱなしでなく継続的な改善
- 円滑なコミュニケーションを実現するためのこだわり
- 社員同士の雑談の環境維持
あと個人的には、夫婦ともに在宅勤務推奨になった場合の、作業スペースの確保も喫緊の課題です。似た状況の方それなりな数いると思うんだけどなー。
関連記事です。
在宅勤務にいいデスクは必須です。
また、Zoom等の遠隔会議導入を機に、社内コミュニケーションのあり方を定義し直すのもおすすめです。