第一子が産まれて2週間が経った。徐々に子供(の特に頭)が大きくなってきた。
こちらの記事にも書いたが、産後1ヶ月間、父親である私も育休を取っている。
1ヶ月はあっという間だ。
新生児対応にも一応リズムができてきたタイミングで、この短い育休期間中に、父親として、夫として何ができるかまとめてみる。
新生児からの要求事項まとめ
- 長くとも3時間おきに授乳しろ。でなければ泣く。
- オムツが汚れたら交換しろ。でなければ泣く。
- 同じ部屋にいろ。じゃなきゃ知らぬ間に死ぬかも。
- とりあえず泣く。察しろ。
適切な知識を身につける
何も知らずに育休に突入したのでは、新人バイト同然。妻という疲れ果てた上司のもと、右往左往することになる。まずは育児に関して最低限必要な知識を身に付けること。
松田道雄著の古典的名著「育児の百科」に、最も体系的かつ過不足なく情報がまとめられていた。下手にググるより100倍適切かつ効率よく、知識と心構えが身につく。
地域で開催された両親学級もとても役に立った。オムツ替えや沐浴の練習をするのだが、ここで適切なオムツのしめつけ加減を教わったおかげで、今のところうんちクライシスには遭遇していない。
妻の睡眠時間確保
夫が育休中にできることは、子供だけじゃなく、子供と妻の寝かしつけだ。
うちは幸いなことに母乳が出るし、子供も母乳をよく飲む。おっぱいに支障が出ない限り、ミルクより授乳準備が楽だし、母乳オンリーの育児を続けるつもり。ただ、そうなると妻は昼夜問わず3時間おきに授乳することになるので、3時間以上のまとまった睡眠が取れない生活が、産後しばらく続く。
妻は出産で受けた肉体的にダメージを受けるだけじゃなく、ホルモンバランスが崩れていて、さらに寝不足で、イライラしやすくなっている。そのため、いかに妻の睡眠時間を確保できるかが、家庭の平和のキーとなる。
という前提で、夫ができることまとめ。
- 授乳以外の育児を全部やる。全部と言っても、新生児の間はオムツ替えと寝かしつけ、そして沐浴くらいしか無い。うちの子の場合、授乳に左右合計で約15分、その後寝かしつけに大体30分かかる。3時間弱の授乳の間、30分間余分に妻に休んでもらうために、授乳が終わったら子供を即預かるようにしている。
- 育児におけるトラブル対応。どんな困りごとも、人に相談すると話が整理され、自然と解決されやすくなるものである。夫婦どちらかが気づいた、子供、育児、その他お互いに対するリクエストなどは、その都度意識して話すだけで解決することがかなりある。
- スムーズに育児を共有するために、育児情報の共有は必須。ウチではぴよログのアカウントを共有して使っている。このアプリはとにかくUXが良い。なによりSiriで排泄や睡眠の記録を音声入力できるのは、手がふさがっているときにめちゃくちゃ便利である。
↑ぴよログの記録画面。最後の授乳や睡眠は、「○時間前から寝ている」「最後の授乳は○時間前です」などがわかりやすく表示されるので、次のアクションを決めやすい。とにかくかゆいところに手が届くアプリです。
↑iPhoneの場合、Siriのショートカットを設定すると、音声のみで育児記録をつけられる。両手が塞がることが多いのでとても便利。
家事全般
妻しかできないことは授乳だけ。逆に言うと、少なくとも育休期間中は、家事全般は夫がまかなえる。
家事の効率化は男の本懐だと思う。育児を機に、家事効率化に投資し、徹底的に自動化を図ると楽だ。
食事
- 夫は、出産までに基本的な料理をできるようになっておくこと。出産後の母親は重症のけが人同然のダメージを受けている。それに授乳もあるから子供から離れられない。必然的に、買い物から始まり食事全般を夫がまかなえるとかなり楽になる。困ったらクックパッドで調べる前に、有元葉子の本読んで。
- バリエーションある食事が作れなくても、健康的なおやつを常備すること。母親は、授乳すると一日に500cc前後の母乳を子供に持っていかれる。何もしなくても毎日0.5kgずつ痩せていくということだ。このためとんでもなくおなかが減るらしい。
- 食事に困ったら家事代行。ウチではここ2年ほど、月に2回、Casyという家事代行サービスの方に来てもらって、大量の作り置きをしてもらっている。来てもらっている方は、本業としてもイタリアンレストランのキッチンで働いているプロだ。マンネリ化しがちな男の手料理と違い、プロのクオリティで幅広いメニューを作ってもらえるので非常に重宝している。
- 勝間和代が使っていて有名な、自動調理のホットクックの導入も考えたが、今はタイマー付きIHヒーターと圧力鍋の組み合わせでとりあえず満足している。圧力鍋は煮込み系なんでも早くて美味いし、何より玄米が他の何で調理するより圧倒的に美味い。
#圧力鍋 で米を炊いた。10分で炊けて、普段より粒感ちゃんとしてて良かった。#casy に来て頂いた翌週はQOLが上がる。。。#wmf

シャープ ヘルシオ(HEALSIO) ホットクック 水なし自動調理鍋 2.4L 大容量タイプ レッド KN-HT24B-R
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掃除、洗い物
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掃除はルンバ。新生児がいると特に、部屋を定期的にきれいにしようという気にもなる。ダスキンのロボット掃除機も借りたりしていろいろ検討した結果、ルンバの最高峰900シリーズを導入した。ロボットがランダムに動いて部屋を掃除するより、部屋の形を認識してくれる、センサー搭載のロボット掃除機の方が掃除が圧倒的に早い。
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最近合わせてマキタのクリーナーも導入した。ルンバでは狭い隙間や段差の掃除ができないので、合わせて使うとちょー便利。マキタといういぶし銀なチョイスが良い。マキタはバッテリーを軸に、掃除機からコーヒーメーカーまであらゆる家電に手を伸ばし始めている。強力なバッテリーなので、災害対策としてシステムを組むのも男心をくすぐる。ちなみにマキタのクリーナーは、高機能フィルタを合わせて買うのがコツ。これがないとゴミ捨てに苦労する。
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食器洗いは食洗機。ただ食洗機は、導入するなら大きなほうがいい。うちでは、賃貸に住んでいたときにプチ食洗機の導入を見送った経緯がある。プチ食洗機レベルの量であれば、手で洗ったほうが早い。
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洗濯はドラム式洗濯乾燥機。うちの導線的に、洗濯機からベランダまで遠いこともあり、洗濯物を外に干す動作はここしばらくしていない。洗濯物を乾かすのはドラム式乾燥機か浴室乾燥機のみ。
- 買い物ついでに、花を買ってくるのもいい。迷ったらバラの花束を買うと間違いないです。花屋って、意外と店によってセンスが異なるので、いくつか違う店を見てみると参考になる。
いい写真を撮る
新生児期の赤ちゃんはめちゃ可愛い。私の写真データも順調に激増中です。
ただ、この時期に欠けがちなのは、お母さんと子供のツーショット。母親は自分のことに忙しく、父親も含めた家族親族友人は子供の写真ばかり撮る。この時期の母親と子供のツーショットを撮っておくと、あとで良い記録になる。
何よりこのタイミングは、良いカメラを買うのに家庭内決算を通すまたとないチャンスなのだ。
うちでは今のところ数年前に買ったEOS Mと22mmの単焦点レンズで撮っている。今新しくカメラを買うなら、オリンパスのPENか、キャノンのEOS M kiss、それにフルサイズ換算35mm~50mmくらいの単焦点レンズを1本買う。
EOS M Kissはキャノンがようやく出したミラーレスの完成形のようなもの。EF-M 22mmレンズがとにかく使いやすい。

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オリンパスは手ぶれ補正に定評があり、なによりマイクロフォーサーズマウントのレンズのラインナップが豊富。将来いろいろ撮りたくなったときにいくらでも対応できる。OM-DかPENか迷うところだが、基本的な性能に大きな差はないため、まずはPENで十分すぎる。

OLYMPUS ミラーレス一眼 PEN E-PL9 レンズキット ホワイト
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まとめ
2週間育児をしてみて思うことだが、核家族だけでのはじめての子育ては基本的に無理ゲーだ。不規則な睡眠により肉体精神ともに削られる。それに新生児は不測の事態も頻繁に起こる。実家の家族に頼れるならしっかり頼ったほうがいい。
その上で、核家族だけで育児に取り組むことを選んだら、極力省力化できるところは省力化し、分業のための情報共有をキッチリして、育児を楽しめる余裕を残すのが健全だと思う。ワンオペ育児は論外。
その上で、人生に今しかない新生児期の育児をしっかり楽しみたい。