ぽよろぐ

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新卒サラリーマンは外貨建て積立終身保険にはいろう

こんにちは。30代前半の都内在住の共働き夫婦(夫)です。

この記事では、生命保険に関して私が新卒当時知っておけばよかったと思うことを書きます。

積立終身保険に加入すべきか否かの私なりの判断基準と、プルデンシャルとメットライフの比較も載せています。

35歳までに1,500万円の貯金を作った私の妻の話

私の妻は、25歳から毎年約150万円を、ドル建ての終身保険であるプルデンシャルの養老保険に積み立ててきました。その結果、35歳までの10年間で約1,500万円の貯金ができる予定です。また、35歳で保険料の支払いを止めた場合、60歳時点で生きていたら保険料が2倍以上の金額になって返ってくることが保証されています。つまり、この保険は利回り4.6%ほどの金融商品と言えます*1

利回り4.6%というのがどういう数字かというと、銀行口座に預けるより100倍ほど金利は良いですし、よほど腕利きのトレーダーでない限り、25年間連続で年4%以上の成績を上げ続けるのはスキルと精神力がいります。

妻の話を目の当たりにするまで、私はプルデンシャルと聞くと、反射的に怪しいとか、つけこまれそうとか、ゴリマッチョとか思っていたのですが、この記事では実際に検討した終身生命保険のメリット・デメリットを整理してみようと思います。

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プルデンシャルから定期的に送られてくる確認書類

そもそも生命保険は必要か?

判断ポイント:現在~将来の扶養家族の有無

基本的に、扶養家族がいない場合、種類に関わらず生命保険は不要だと思います。金で健康的な安全を保証するより、若いうちに健康的な生活習慣を身につける方が、複利効果は大きいです。

扶養家族がいる場合、または出産も前提にした結婚を将来的にすることがわかっている場合、生命保険は心強いバックアップになります。自分が死んでも養育費が確保されている状況は、あると望ましいです。養育費は一般的に、子供一人あたり3000万円と言われています。

判断ポイント:住宅ローンを組む可能性

生命保険を組む際、住宅ローンを組んで家を買う計画の有無により、若干検討内容が変わってきます。住宅ローンには、住宅ローン返済専用の生命保険、通称団信への加入が義務付けられているからです。住宅ローンは通常数千万円オーダーで組むでしょうから、団信はこれと同じ金額の定期生命保険とみなせます。これに加えて別途生命保険を組むかどうか、組むとしたら何の金額を補填するための保険なのか、検討することになります。

 

積立終身生命保険と定期保険を選ぶ際に考えること

いざ生命保険に加入する際の検討事項として、終身保険と定期保険のどちらを選択するか、という検討があります。

終身保険とは、一定の保険料をある期間内に支払うと、保険の効果が生涯保証される保険です。冒頭の私の妻のケースだと、10年間で1,500万円の保険料を支払うと、その後生涯3,000万円の保険が確保されることになります。

定期保険とは、掛け捨ての保険のことです。保険料を支払っている期間のみ、保険サービスが確保されます。

保険には、保険そのものとしての性能と、金融商品としての性能があります。定期保険と終身保険のどちらが良いか判断するには、保険の性能を定量的に見極められるとベターです。

保険商品としての性能

保険そのものの性能とは、同じ保険料の支払いに対して、万が一の際にいくらの保険金が返ってくるか、というものです。そしてこれは一般的に、定期保険のほうが圧倒的に優れています。

たとえば、現在30歳の人が、自分が死んだときに子供の養育費用として1,500万円を保険金で遺したいと考えたとします。

定期保険(掛け捨て型の生命保険)である某ネット生命の試算では、1,500万円の生命保険に加入するため必要な保険料は、月額3,700円60歳までの総支払額は約133万円ほどです。一方で、同じ保険金額を終身保険で得ようとした場合、およそ500万円ほどを設定した支払期間内に支払わなければなりません。

つまりこの例では、定期保険のほうが約4倍、保険金に対して支払額が安くなることになります*2。ここだけ見ると、定期保険のほうがお得に思えます。

金融商品としての性能

一方で、大きな差が出るのは金融商品としての側面です。

仮に定期保険で毎月3,700円を30年間支払い続けた結果、30年後に運良く生き残っていた場合、あなたが生きていた対価として133万円の純粋な支払いが発生しています。一方で、最初の10年間、毎年50万円を積立終身保険に対して積み立てた上に、30年後にあなたが生き残っていた場合、あなたは返戻率200%、約1,000万円のボーナスを得ることができます。積立終身保険の支払いは、あなたにとって貯蓄なのです。 

終身保険のススメ

ここで突然ですが、上記の前提のもと、あなたの手元に生命保険にかけられる予算が500万円あったと仮定します。そうすると、どちらのタイプの生命保険を選ぶべきかは明らかでしょう。積立終身保険です。なぜなら、終身保険であれば、保険満期まで生きていても死んでいても、金銭的には必ずプラスになるからです。

個人的には、終身保険に加入するか、生命保険に入らないか、どちらか、かと思います。仮に定期保険に加入するとしても、支払額を最小にするために、子供が産まれることが確定してから成人するまでの限られた期間に、徐々に保険金額を減らしながら加入することになるかと思います。

外貨建て終身保険は為替リスクがある?

外貨建ての終身保険に関する懸念として、保険金受取時の為替レートによっては損失が発生する可能性があるリスクが挙げられることがあります。これは実際に数字をみていただきたいのですが、仮に保険料500万円、受け取り金が1,000万円のとき、元本割れが発生するのは為替が支払い時から比べて2倍円安になったときになります。人生100年時代なので生きている間に何が起こるかわかりませんが、為替変動により元本割れが発生するリスクは低いと考えて良いでしょう。

 

積立終身生命保険の選び方の実例

終身生命保険は保険商品であると同時に、金融商品でもある特殊な商品です。商品としての性能を比較する際、保険商品と金融商品両側面のバランスを見て決めるべきと思います。比べるべきは、下記の2つの数字です。

  • 保険商品の性能として、同じ保険金額に対する毎月の支払額(積立額)の安さ
  • 金融商品の性能として、同じ年齢での解約返戻金率の高さ

参考までに、私が2018年に、某有名終身生命保険2社の営業マンから話を聞いて比較した結果をまとめます。ちなみにいずれも支払期間は10年間、30代前半支払い開始で、解約返戻率の計算は60歳時点までとしています。

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これを見て、どれが保険商品としても金融商品としても優れているかおわかりでしょうか。

答えは、○ットライフのバランスが優れていることがわかります。

保険商品としては、同じ保険金額に対して総支払額が最も安いですし、金融商品としての性能を示す、満期の解約返戻率が最も高いです。正直、ここまではっきりした差がでるとは思っていませんでした。

まとめ

*1:現在加入すると、もう少し利回りは低いです

*2:実際には掛け捨て保険は子供が巣立つタイミングでその役目を終えるので、この差はもっと広がります。