ずっとiPhone SEで頑張っていましたが、ポートレートモードのタピオカカメラで子供のいい写真を撮りたくて、台湾旅行のついでにiPhone 11 proを買ってしまいました。
最近の台湾版のiPhoneは、日本の技適を取得しており、無線法上も合法的に国内で使えます。シャッター音の鳴らないスマホは日本と韓国以外ならどこでも買えるので、台湾は日本から最もアクセスの良い購入先となります。
購入に当たり、少しだけトリッキーな箇所があったのでまとめました。
- ポイント1:台湾版iPhoneの機能面
- ポイント2:台湾版iPhoneは日本版よりやや高い
- ポイント3:アップルストアではDuty freeにならない
- ポイント4:新光三越ではその場で税金が還元される
- ポイント5:出国前に使用してよいか?
- おわりに
ポイント1:台湾版iPhoneの機能面
台湾で購入の際に気になるのは、果たして日本でちゃんと使えるのか?という点です。
大丈夫です。すべての機能が日本で使えます。下記の動作は確認済みです。
- 日本のMVNOのSIMカード(楽天モバイル)で通信できること ※ただしeSIMは台湾版のみ対応となるらしい
- 日本のSIMを指しても無音シャッターのままなこと
- Apple payの各機能(Suica, QUICPay, iD, クレカ)がちゃんと非接触で使えること
- AppleCare+にあとから加入できること
【台湾でのiPhone購入メモ】
— ぽよ@2歳児の父 (@2019apr) 2019年11月6日
・日本の技適が通っているので、合法的に日本でも使える。
・SuicaやQUICPayも普通に使える。
・Apple StoreではDuty freeにならない。新光三越内のショップで買うと、その場で税金分返金してくれた。それでも日本より割高。
・AppleCareにもあとから入れるみたい。 pic.twitter.com/aLXRioE5TS
ポイント2:台湾版iPhoneは日本版よりやや高い
iPhone 11 proの値段を比べてみましょう。
2019年11月時点で、iPhone 11 pro 64GBモデルの値段は、
- 日本:106,800円(税別、税込みだと117,480円)
- 台湾:35,900NTD (税込み、日本円で約129,000円、税金還付後で約124,000円)
となります。
つまり、税金の還付を考慮しても、台湾の方が5.5%程(12万円の買い物では7千円ほど)高くなります。
日本で買うモデルも台湾で買うモデルも、シャッター音以外は大きな差はないので、この差額をシャッター音相当として捉えられるかが鍵になります。
ポイント3:アップルストアではDuty freeにならない
これは他の方のブログでも見ましたが、アップルストアでは税金が帰ってきません。Duty freeの取り扱いがないようです。
私 "Can I purchase iPhone with duty free?"
店員 "No, we don't have duty free ones."
という会話を店員として終わりました。
台北のアップルストアは台北101の中とその近くにもう1店舗あります。
ポイント4:新光三越ではその場で税金が還元される
台北でiPhoneを買うなら、台北101近くの新光三越A11館1階にある、[i]Storeというお店がおすすめです。
Google map上のお店の評価は低いですが、これは主に店員の態度がそっけないことによるようです。確かに店員はなかなか捕まらず、私はレジに直行しました。
以下、買い物の流れの紹介です。
私 "I'd like to buy iPhone with duty free"
無表情な店員 "OK.... which model?"
私 "11 pro."
店 "Which color?"
私 "Gold."
店 "Which model?"
私 "64GB model"
店 "Okay...(といって裏から在庫を持ってくる)"
ここから、店員と一緒に現物の確認が始まりました。開封の儀なんてあったもんじゃありません。店員さんが箱を開封し、iPhoneの電源を入れ、基本的な機能(電源は入るか、着信音は鳴るか、メインカメラ、インカメラはちゃんと写るか、など)を淡々と確認していきます。
購入の際にDuty freeに必要な紙を書きます。書く内容は同意の署名と日本での電話番号くらいでした。
購入が終わると、記載した紙を持って同じビルの3階のVIPルームに行くように案内されます。VIPルームと言ってもただのお客様相談窓口のようなところです。ここで記載した紙とパスポートを提示すると、その場で税金が現金で還元されました。下記がその証明書です。
35,900NTDに対して手数料を除いて1,471NTD返金されているので、約4%返ってきていることになります。
ネット上の情報によっては、購入金額によってはその場での還元は受けられず、空港で処理するしか無いというものもありますが、2019年11月現在、法律が変わったのかもしれません。
ポイント5:出国前に使用してよいか?
私は、Duty freeを受ける商品は、出国前に開封も使用もしてはいけないものだとばかり思っていました。
ここで、いま一度購入の流れを振り返ってみましょう。
いや、めっちゃ普通に開封してるじゃん!なんなら電源も入れてるじゃん!
この際店員に、「出国前に使ってもいいの?」と聞いてはいます。回答は、「(何いってんだこいつ?みたいな目で見ながら)Yes」でした。
ここで、いま一度税金を還付された際にもらった紙を見直してみましょう。
出国前にすでに当該商品を譲渡し、開封して使用し、消耗し、勝手に入れ替えた、(中略)受領済みの還付金を自主的に返納しなければなりません。
きちんと確認していませんが、この解釈は極めてグレーなんだと思います。特に「譲渡」しているわけじゃないので、「自身で所有した上で」開封して使用した場合にはOKなのか、明確に確認しないほうがいいことも世の中にはある気がします。
いずれにせよ、このあと税関も含めて開封状況を確認されるようなことはありませんでした。
おわりに
最低限の英語が喋れれば、台湾は無音シャッターのiPhoneを気軽に購入できる国です。ご飯も美味しいし日本から近いし最高です。生まれ変わったらシャッター音と痴漢を結び付けない国に生まれてきたいです。
ちなみにケース、保護ガラス等の備品は、ESRのものを使っています。コスパに優れておすすめです。