私の周りには、株式投資で安定した利益を上げ続けている人が何人かいます。ある人は30代頭にして資産が2,000万円に達し、またある人は60歳の引退後、1億円強の資産とともに悠々自適な生活を送っています。
彼らの投資方法にはある共通点があります。
それは、時間をかけて、オリジナルの分散投資を実現していることです。同じ分散投資でも、投資信託ではなく、幅広く様々な銘柄の株を愚直にコツコツ拾い集め、大きな資産を築いています。ある人は「市場のどのインデックスにも影響されない、独自のインデックスができた」と話していました。
彼らの話から学んだ、株を買う基準をまとめました。
割安なタイミングで買って長期ホールド
正直これにつきます。
彼らは株価を見るのがほぼ趣味です。継続して株価を見ているので、独自の相場観を元に、その株価の安さを判断しています。安くないと買いません。そして、買ったら長期ホールドして売りません。冒頭で述べたベテランの方は、買った株は、家を買うなど大きな出費のタイミングを除いて、値下がり局面も含めてほぼ売ったことがないそうです。
長期保有をすることで、その間に値上がりをする株もあれば暴落する株もあります。ただし、ポートフォリオの中に東京電力や東芝のような、暴落したまま復活しない株が入っていたとしても、その他の株(例としてゼンショーのチャートを示します)の堅実な回復に支えられ、ポートフォリオ全体としては上昇してきたそうです。
株主優待は良いモチベーション
彼らは株主優待が大好きです。そこには2つの側面があります。
一つは、単純に優待品の恩恵を受けることです。優待品をうまく使うと、日々の出費が減らせます。サラリーマンの昼食なら、すかいらーく、ゼンショー、すき家などの優待を日常的に使えます。キリンやアサヒからは限定ビールが、サイゼリヤからはワインが、定期的に届きます。株主優待がついているしている株を買うことで、楽しみながら長期保有の恩恵を受けることができます。同じ理由で、高配当株も好みます。
もう一つの理由は、株主優待株は比較的投機的な売買の対象になりにくいことです。ただしこれはきちんと検証したわけではなく、感覚ベースに過ぎません。彼らの感覚的に、しっかりした株主優待がついている株は、そうでない株に比べて値動きが安定しているように感じられるそうです。
日本株の分散投資でも成長するポートフォリオを組めるのか?
答えはYesです。彼らが証明しています(書きそびれてきましたが、私が知っている人はいずれも、日本株メインの投資家でした)。
よく分散投資先の正解として言われるのは、S&P500社指数に代表される米国株インデックスや、グローバルインデックスに投資すべきであり、日本株は成長性にかける、というものでした。少なくとも過去のトレンドがそれを証明しています。
しかし彼らが証明しているのは、日経225にとらわれず、自分で適切な分散投資をすれば、日本株でも成長ポートフォリオを組むことは可能*1ということです。あとは自分が日々の生活の時間の中で、投資先の選定にかけられる時間とのトレードオフになります。
まとめ
どのマーケットに投資するにしても、以下の本は一読の価値ありです。