メッシュWifiの選び方とおすすめ機種

先日、義理の実家にメッシュWifiを導入してきました。事前にWebで色々調べたけど、みんな小難しいスペックを並べ立てていて、素人がざっくり選ぶ際の決定打に欠けています。

この記事では、メッシュWifiを選ぶ際のポイントを絞ってお伝えします。

そもそも何を解決したいのかによって、最適な解決策が変わってきます。以下に大枠をまとめました。

うちの場合の困りごとは、次のようなものでした。

上のフローで行くと、Wifi中継器とメッシュWifiで迷うところですが、私の独断でメッシュWifiを入れました。具体的な機種選定にはいる前に、フローチャートの前提となる最低限の基本を押さえておきましょう。

まず、家のWifiは、Wifi ルーターまで届いている光や有線のインターネット回線の上に構築されるので、Wifiの速度は大本のインターネット速度に制約されます。いま、Wifiの電波はちゃんと立っているのに速度が遅い場合には、大本のインターネット回線の見直しを考えても良いでしょう。

Wifiは電波なので、Wifi ルーターからの距離の2乗に反比例して減衰します。ざっくり、ルーターからの距離が離れるほど、速度が遅くなると考えてもらって構いません。1台のルーターで提供できる電波の範囲は限られているので、電波を強くしたいエリアの広さによって、追加するWifi機器の台数が決まります。

通常あまり気にされないことですが、Wifiネットワークには同時にそのネットワークに接続できるスマホ等の機器の台数の上限が決められています。私はスマートスピーカーやスマートコンセントをどんどん買っている過程でこれにつまづきました。

また、これは判断が難しいですが、同時接続機器の増加が速度の低下につながることもあります。複数機器で同時に高画質動画を再生する場合などがこれに該当します。

快適に使える同時接続台数は、各ルーターによって決められています。同時接続数の問題は、Wifi中継器では解決できませんが、メッシュWifiでは解決できます。

Wifi中継器（Wifi 増幅器ともいう）は、既存のWifiが届く範囲を広げるだけの機械です。そのため、現状のWifiへの同時接続台数や速度には不満を抱えていないけれど、純粋に電波が届く範囲を広げたいだけの場合、Wifi中継器が解決に繋がります。

具体的な機器はこんな感じ。値段も3,000円台からあります。

一方でメッシュWifiは、既存のWifiと独立して、新たに高性能なWifiを構築します。何が高性能かというと、

ことです。そのため、Wifiに接続できる部屋の範囲を広げたい場合だけでなく、接続する機器の数が上限に達した場合に、メッシュWifiは問題を解決できます。

メッシュWifiを探しているとどこかでぶつかる「トライバンド」という言葉。

このトライバンドがあることによって、速度が安定するなどと説明されます。が、私はトライバンドは、大体の家にとっては高性能過ぎる機能だと思っています。

そもそもトライバンドとは、メッシュWifiが新たに構築するWifiが、2.4GHzが1本, 5GHzが2本の、合計3本できますよー、ということ。2019年現在で、ふつう家にあるWifiは2.4GHz 1本、5GHz 1本のデュアルバンドなので、そこに5GHzが1本追加されるということです。

トライバンドのメッシュWifiが有効なのは、同じネットワーク内の物理的に離れたところで、同時に大容量通信が起こる場合です。例えば家族4人が別々の部屋で同時に高画質テレビ電話をしている、という場合には便利かもしれません。

しかし、現状のWifiの速度には問題がなく、純粋に接続台数や範囲を広げたい場合には、デュアルバンドのメッシュWifiで十分でしょう。

2019年中旬現在、まだ市場には十分な数のメッシュWifi機器も、情報も出回っているとは言えません。この記事ではメッシュWifiの基本とともに、メッシュWifi以外で解決する事ができる課題や、機器選定のポイントを説明してきました。この記事があなたのWifiの悩みを解決する一助になれば幸いです。

ぽよろぐ