ぽよろぐ

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【CNN記事翻訳】バングラディシュのテロは普通の若者によって起こされた

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/f/fd/Hitsujigaoka_boys_be.jpg

若く、裕福で、高学歴。

ロンドン大学Queen Maryによれば、これら3つの要素は、暴力が過激化する際の最大のリスクだという。

イラクやシリアの戦いに参加する外国人戦闘員だろうが、インターネットを介してISISに忠誠を誓う自国民のテロリストだろうが、ISISメンバーは関係なく、これらの要素を持つ者を挑発する。

アメリカ政府が昨年、貧困にあえぐ若年層が将来に絶望してISISに参加するだろうと警告したにも関わらず、実際には富と機会をもち、ジハードとは無縁の未来をもつ多くの若者がISISに参加した。

コンピュータ・サイエンティストのZeeshan ul-hassan Usmaniは、ISISが現在、そしてこれから勧誘しようとしている数千人分のリストを分析した。その結果、一般論とは裏腹に、ヨーロッパやアメリカ在住で勧誘リストに載っている人の特徴は、高学歴で中流から上流に属する人たちだという。

Usmaniによると、こうして勧誘される人たちは、もともとイスラム教徒であるかどうかは関係ない。むしろ多くは無宗教者だ。彼らは勧誘ののち、ISIS関係者がYoutubeにアップするビデオなどでイスラム教を学ぶ。

イスラム学者Abu Bakr Najiは、アルカイダやISISの規範となった『Management of Savagery(残忍性のマネジメント)』の中でこう述べている。

「愚か者たちが穏やかな心、安全、リスクからの逃避を説いている間に、我々は若者が持つ反抗心、理想への情熱、そして自己犠牲の精神を煽るのだ」。

もしもバングラデシュダッカのテロリスト達が、インターネットを通じて自ら過激化したのならば、彼らの行動はISISが無宗教者を勧誘する際の手口に当てはまる…ジハーディ・ジョンの名で知られる、Mohammed Emzawiのように(注:湯川遥菜さんと後藤健二さんを殺害した、ロンドン近郊出身のテロリスト)。

「(ISISには)若者の感性に触れる、理想的な文脈があるんです。我々は豊かな暮らしをする人々を観てきました。彼らは仕事や、家族を持ち、良い教育を受けていました。しかしなぜ、彼らがこれら全てを投げ打ち、(ISISのような)血に染まったカルト宗教にその身を投げ打つのか理解できないのです。」と、アジア太平洋基金の国際安全ディレクター Sajjan Gohelは話す。

バングラディシュは、2つのテロリストグループがしのぎを削る土地だ。ひとつはISISと同盟関係にあるJamaatul Mujahideen Bangladesh(JMB)、もうひとつはアルカイダと同盟関係にあるAnsarullah Bangla Team。JMBとISISの差は名ばかりのものだ。JMBの理想像はISISに大きく影響を受けている。

元記事はこちら。

edition.cnn.com